➲MOBA・だれでも「自分史」 

「人は誰でも一生に一冊の本が書ける」と言ったのは英国の作家サマセット・モームです。でも、「ホントかな?」というのが率直な感想でしょう。著名な作家であるだけでなく、軍の諜報員としての経歴を持つモームならいざ知らず「凡人の私に何が書けるの?」と反論したくもなります。実際、知人が書いた自分史を贈られて、義理で目は通したものの、本気で読む気にならなかったという経験をお持ちの方もあるでしょう。たとえ書けたとしても、読んでもらえなければムダ骨折りというものです。でも、発想を変えれば、あなたにも「ラクラク書けて、読んでもらえる自分史」が作れるはず。そのポイントを挙げて見ましょう。◆まず最初の提案として、長編の大作をねらうのでなく「短編のエッセイ集」スタイルの小冊子に仕立てることをおすすめします。自分「史」だからといって、なにもあなたの生い立ちから延々と書き綴ることはありません。だれもそんなことに興味ないのです。でも、あなたは、今日まで何十年も、日数にすれば何万何千日という膨大な日々を過ごしてきたのですから、その間には、きっと人に伝えておきたい体験、出来事、忘れられない人や言葉との出会いなどがあったはずです。そうした中から、特に自分以外の人にも共感してもらえそうなテーマを選び、それぞれ短いエッセイにしてみてはどうでしょう。こうしたエッセイを、10~15編程度、一冊の小冊子にするのです。これなら、文章を書き慣れてない方でも、学校で書いた「作文」の要領で、気負いなく書けるはずです。一方、読む側にとっても、どこからでも拾い読みできるので負担を感じません。◆次に肝心なのは「見た目が大事」ということです。分厚く地味でお堅い感じのものではハナから読む気が起きません(上掲写真、左の例)。本文はたとえ地味でも、カラー写真をプリンターで光沢紙に印刷した「表紙カバー」をかぶせるだけで、ガラッと印象が変わります(上掲写真、右の例)。表題もおざなりでなく工夫しましょう。◆最後に、書く内容と選ぶテーマの留意点です。自分の思い入れにだけこだわらず、読み手側の身になって、シェアして共感してもらえるテーマと内容にしましょう。たとえ苦労話や辛い体験をを綴るにしても、締めは明るくしましょう。いま、あなたがこうしていられること自体、十分幸せなのですから。愚痴は誰も聞きたくありません。もっと前向きに。でも、自慢話は絶対ダメです。失敗談はいいのですが、書きようによってはイヤ味になるので気をつけましょう。なんといってもひとの悪口は禁物。なにより「自分がいまあることへの感謝」の気持ちを込めることです。そして「心地よい読後感」を読み手に贈ることを心がけたいものです。

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