MOBA・幸せ湧く話句「子供は大人の鏡」

「子は親の鏡」とも言いますが、子供は親や周囲の大人の生き方や考え方を反映する鏡です。だから子供を見て大人のほうが自らを正さなければならないという格言です。最近は少子化の傾向をなんとか食い止めなければと、政府や行政も子供を大切にする方策をいろいろ講じていますが、今年度の「こども白書」によれば、日本の子供で「自国の将来が明るい」と感じている割合が約2割しかいないという調査結果に衝撃を受けたとのこと。自己肯定感も、調査した日本、アメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデンの5カ中最下位とか。いやはや日本では子供の大半が「夢も希望もない」と思っていることになりますが、これはまさに「子供は大人の鏡」で、大人の影響によるところが大きく、大人に責任があると言えるのではないでしょうか。◆◆だいたい日本人には、楽観的より悲観的、肯定的より批判的なほうがインテリに見られる、という傾向があるようです。教科書に載っている芥川龍之肖像肖像なんかも、いかにも深刻そうにインテリっぽく撮られています。日曜朝のニュースショー番組で、今はあまり見かけなくなりましたが、長年コメンテーターをつとめていたある教授など、口から出るのはいつも批判や、日本はダメだという悲観論ばかり、10年ほどの間にただの一度も、こうすれば日本はもっと良くなるという前向きな提案を訊いた記憶がありません。また、ほかにも,世の中の一身に一身に背負っているような暗い顔つきと、陰々滅々とした声で、批判や不満を繰り返しているコメンテーターも見かけます。それでギャラをもらえるのですから、日本をそんなに絶望的な国ときめつけることもないと思うのですが。◆◆もちろん批判精神は大事です。しかし、現状を批判するのなら、同時に明るい未来のための提案があってしかるべきでしょう。「日本はダメだ」「将来は暗い」という大人の言葉を、年がら年中耳にしていれば、子供だって「そうかなァ」と思ってしまってとうぜんです。日本の子供の自己肯定感の低さ、国の将来に対する悲観的見方を、嘆いたり心配する前に、大人自身が胸に手を当ててみる必要がありそうです。◆◆大人の子供への影響を話題にしましたが、影響力を持つ人ほど、上に立つ人ほど明るさが要件として求められます。経営者が暗い顔をしていては、会社の業績も上がるはずがありません。いろいろ批判も多かった安倍政権があれだけ長くつづいたのも、安部さんの持ち前の明るさに負うところが大きかったと思われます。さあ新政権はどうなるのでしょうか。しかつめらしい偉人の肖像が多い中で、新しい一万円札の顔になった渋沢栄一さんは珍しく柔和で、笑顔が似合いそうに見えます。やはり明るい気性の持ち主だからこそ、500もの有力な会社を立ち上げることができたのでしょう。渋沢栄一さんの明るさにあやかって、日本もこれからどんどん明るくなり、景気も良くなることを期待したいものです。